○議長(三浦利通君) 再質問ありませんか。船木議員

○14番(船木正博君) どうもご答弁ありがとうございました。

 それではまず最初に、男鹿駅周辺整備基本計画の方から再質問いたします。

 ちょっと順番は逆になりますけれども、お許しください。

 まずですね、さっき一番最初に道の駅化を目指すということを聞きましたけれども、最初のころは道の駅という名前はそう出てこない。それで、後になったら、今だともう道の駅が主体になっているというふうな、そういうふうな感じですので、この辺ちょっとおかしいなと私は思っておりますが、道の駅に関しては、いろいろ私、前にもお話をしておりまして、その辺のところ、今さら言うことはないんですけれども、そういうふうにるるそのときの状況によってこの計画が変わってくるような感じで、非常に危ういところを私は感じております。

 ということで、まず、複合観光施設推進協議会のことでございますけれども、その中でですね私は役員専門部会で実際に施設に参入する意思の業者はいるのかいないのかということを聞きましたけれども、その辺のところは答弁なかったように感じました。ということでですね、まず私は役員になっている人、数人に直接会って聞いてきました。その中でですね、その役員会の状況というのも、数人の方のお話ですので、合っているかどうかそれはわかりませんが、こういう意見がありました。役員専門部会に出席したが、何をどうしたらいいのか全くわからなかった、施設に参入したくても、その方はちょっとね、入りたいという希望がありましたけれども、何も決まってなくてですね、どういうふうにやったらいいかという市職員の説明も何もなくてですね、せっかく行ったのに、期待して行ったのに、がっかりしたと。それに会議の出席率も少ないのでね、これで果たして、この会議もっていけるのか。そして、本当に計画達成できるのかということ、すごく不安になったそうです、最初から。むしろ県の職員の方が積極的にやっていてですね、市の職員は尻をたたかれてやっていたと、たじたじのような感じだったと、そういうふうにその人は感じたと言っております。これは本当なのかどうかわかりませんけれども、会議に出席した職員の方々は、どういうふうに対処なされたのかですね、そういうふうなこの推進委員会のあり方ですね、こんなもんでいいんでしょうか。どういうふうな状況で進めているのか、その辺きっちり教えてください。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 複合観光施設には、いろいろな要素を加えようというふうにして思っております。その中には、当然今まで男鹿にはなかったものということで、今まで多くの方々からご指摘ありました道の駅ということの機能を加えようということは、当初の計画から考えていたものであります。これにつきましては、国の秋田国道河川事務所の方々ともいろいろ全国の事例などご紹介いただいたり、今まで研究をしてきたところであります。

 また、専門部会、あるいは協議会の方と具体的に話しているのかということでありますが、具体的には先ほどもプレイヤーとして期待されるというふうに申しましたとおり、いわゆる新鮮な海の幸を供給していただける方々とも、あるいは農業関係の方々とも話を具体的に詰めているところであります。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) それではですね、今、道の駅の話が出たので、それにちょっと関連してお聞きしたいんですが、その業者にですねこういうお話、意見がありました。既に男鹿市内の業者は、男鹿だけじゃなくて、常にもう販売ルートがあちこちにもう決まっているわけですよね。ですから、例えば男鹿市にそこにできたとしても、男鹿だけに特化して出荷するわけにはいかないと。したがって、生産量、数量も決まっているので、新設の店舗を満たすだけの品揃えは、その業者はですよ、できないのではないのかなと。もはや男鹿産は、もうどこへ行っても売っておりますので、今は地元だから売れるという保証はないという不安をのぞかせていました。こういうこともしっかり協議すべきではないかなと、その場でですね、こういうお話もまだ全然なされていないということでございます。そういうふうなところもないのですけれども、いつも市長は言っておられました。年間を通して売るものがない、だから道の駅はできない、そういうふうなお話がありましたけども、今回はそういうふうにできるようになったんでしょうかね。業者も一年間通してできないというそういうふうな意見もありますし、男鹿のあそこにそういうふうな施設を建てた場合、常に満たすだけのものがあるんでしょうかね。それもう一度答弁お願いします。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 海の幸ということで申しますと、仮に今、民間の方が検討しているという急速冷凍設備ということで、ちょっと今までとは違ったいわゆる売り込みができるというふうにして考えております。ただこれは、あくまでも民間の方が検討されることであります。

 また、いわゆる水産物の加工品については、当初いろいろな、例えば地場産品センターの話があったときよりは、今の段階では、いわゆるいろんな種類も、それから参入している業者も、参入といいますか加工にかかわっている業者もふえてきているというふうな認識を持っております。そういう中身を、例えばふるさと納税のいわゆるお礼のギフトに加えるとか、全体的に市でやっているものを幅広くお知らせする、その一つの場所が複合観光施設であると。いわゆるその加工品とかというのは、これ、日々といいますか、常に業者の方がいろんなものを研究して、新しいものを出していく、その出すものを、それを広める場があるということも今回の複合観光施設での役割だと思っております。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) それは複合観光施設が完成してからということにもなり得るでしょうけれども、果たしてそこまでもっていけるのかどうかね、わからないですよね。私たちは、今はその推進委員会で話、先にこれがありきで決まっていて、これ走りながら今、プレイヤーとか決めていくという、そういうふうな今、段階でしょうけれども、私たち最初から言っていることは、参入者をしっかり決めてから、なおかつその人たちの負担割合とかですね、責任を持たせた上で、それから基本計画を進めるべきではないかと、そのことをいつも言っております。そういうことも汗を流してやってくれるというお話も聞いておりました。ところが、全然そういうことはやった形跡もないし見当たらない。ということで、この計画、本当にそれでいいのかなと。何も運営主体、プレイヤーが決まっていないのに、このままその推進委員会でやっていって、どこまでものができるのかなと、そういうふうなところが非常にまず私たちは危惧をしているということでございますので、果たしてどうなんでしょうか。全然まだそういうふうな負担割合、業者でその担当するところ決まらなくても、このまま推進協議会をやっていって、ものになるんでしょうか。

○議長(三浦利通君) 杉本副市長

     【副市長 杉本俊比古君 登壇】

○副市長(杉本俊比古君) お答えを申し上げます。

 この複合観光施設を考える上で出店者、あるいは負担割合、そういうものが先にプレイヤーとの中で決められているべきではないかというようなお話かと思います。

 この住民の方々、あるいはプレイヤーの方々との話し合いの中でお示しできる材料が、午前中にも申し上げましたけれども、議会にお示ししている範囲のものしか今はないものでございます。そういう話し合いを進めていく上で、やはり今、議員お説のとおり、イメージをしっかり持ってもらって、これだったら幾ら負担してもいい、これだったら出店してもいい、そういったようなことを具体に考えていただく、その材料を用意するのが先であろうというふうに考えているところでございまして、そういうことでこの後、委託業者を決めて、この出店者の方々、プレイヤーの方々、それから部会の方々、そういう方々との話し合いを持ちながら進めてまいりたいというのは先ほども申し上げたとおりでございます。走りながらというお説がございました。そういう状況にはありますけれども、しっかりとこの流れをつくりながら市長の来年1月のプレゼンテーションに臨んでいきたいというふうに思っております。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) そういうふうな持っていき方もあるということでしょうけれども、ちょっと納得いきませんけれども、それから、ちょっと答えがなかったのがですね、9億円も税金をかけるなら福祉や観光などに、もっとほかのことに使ってほしいということをどう考えるかということを聞いたはずですけれども、これに答弁なかったようなんですけれども。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 事業費に関しては、極力抑制していくというふうにお答えしております。当然この福祉と観光ということでありますが、この複合観光施設は、市民のためでもありますし観光客のためにもなるものであります。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) それではですね、基本設計業務の発注のことについて、ちょっとお尋ねいたします。

 8月5日に指名通知したということでございますけれども、6月議会の折にですね、我々の指摘事項として懸念事項や問題を解消してから発注するという、そういうふうな考えのもとに我々は賛成したはずです。その後に、まず何の動きもなくですね、その私たちの言った問題は何も解消されていないわけですよね。運営主体もプレイヤーも何も決まっていないでしょう、今のところ。それが我々の先決問題で、そちらの方を先に決めてからでないと基本設計できないのではないか、発注もできないんではないかと、そういうふうな意見を言ったはずなんですけれども、もう既に指名通知したと。そういうことで、我々にとっては寝耳に水のことでございました。そういうことでございますので、このまま本当に強行突破して進めていこうという気なのか、それだけの力強い指導力とか突破できるだけの気力とかもっていき方、あるんでしょうか。そういうふうなあやふやな状態のところで委託料の予算執行は、我々はいかがなものかと今のところ考えております。ということで、結局、先にその期限ありき、12月に県議会へ説明、1月にプレゼンということでございますけれども、そういうふうな時間にあたふたと追われてやるようでは、ろくなものはできないと思います。非常に危険なものを感じるし、やっぱり皆さんが心配しているのは、市のお荷物、負の遺産になるんではないかなと、これが最大の懸念でありましてですね、そういうところはもっと市民の皆さんと語り合ってですね、やっぱり十分煮詰めた上でやろうとした方がいいんではないかなと。私思うにですね、最初からこの計画は、ボタンのかけ違いがあったんではないかなと、そういうふうに思います。最初、男鹿駅前から始まって今の場所に飛んだ。それだったら、よっぽど男鹿駅前の方がよかったですよ、今のところよりは。船川の人さえもですね、複合観光施設つくっても人来ないだろうし、無駄だろうという、そういうふうな声も多いし、それより温泉をつくってねほしいという意見が多くありました。温泉、地元の声を聞くと、これが大切ではないかと。そういうふうな地元の意見を吸い上げて、それをスタートに市民の盛り上がりにつながっていくと。行政がはじめて計画ありで押し通してですね今の状態ですよ。こういうふうな状態で、民意を反映しないでやっているからこそ、今の喧々諤々、変な感じになってしまっているわけですよ。ですから、まず、能代市でも観光拠点見直すということありました。時間的制約のあるこの秋田県未来づくり協働プログラムを断念したということなので、私は懸命な選択だと思います。この辺、市長はどう思われるのかですね、ちょっと後ほど聞きたいんですけれども。

 うちの方は最初に推進委員会があって、そのまま進めていっている。能代市の場合は検討委員会があって、検討委員会でいろいろ検討して、それで容易でないなということで駄目ということになったんですけれども、うちの場合はその検討委員会も何もなしに、市民とのコンセンサスも何もなしにですね、最初から予定をつくって推進委員会をつくっている、そういうところが逆なんでないですか。だからおかしくなっている。その辺どう思いますか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 複合観光施設につきましては、いわゆる観光の方、あるいは市民の方からもですね、いわゆる男鹿市のものを一つの場所でまとめて手当できる場所がないということの指摘は、これは従来からずっと受けていたことであります。例えば観光客に限らず、市民の方でも、まとまった場所がないということ、これが今回のスタートでありますので、この件については多くの市民の方がおっしゃった意見だというふうにして理解いたしております。

 また、市民の方で、例えば一つの今おっしゃった温泉施設というふうな意見がある方もおられるかと思います。ただその場合、今の男鹿駅前では岩盤でありますから、まず温泉というのは、これは無理でありますし、また、男鹿市としては温浴ランドおがというものも抱えております。また、温泉であれば、いわゆる男鹿温泉郷との関係も出てまいります。いわゆる市民の方がいろんなご希望をおっしゃることは十分理解しておりますが、それを集約するとすれば、今まで従来から言われていた男鹿のものをまとめて買えるような場所、いわゆる市民でも個人のお客さんがいらした場合、お連れするような場所が必要だと。あるいは、観光客であっても例えばバスで一堂に買いつける場所がないということは、これは前から言われていたことで、これは一つ大きな今回のポイントとしたものであります。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) 私が今、温泉のことを取り上げたのはですね、たくさんのそういうふうな意見もあります。今の計画よりは、その方がずっと実効性があるような感じがいたしております。ということで、まず何で温泉がいい、岩盤はどうかわかりませんが、掘って掘れないわけはないと思うんですが、探せばね。ということで、まず何で温泉がいいというと、人が集まるんですよ、温泉は。温泉巡りの人も結構いますよね。そういった需要が大いにあると。そういうふうなときに初期段階には温泉施設を整備してね、それから発展的に複合施設へともっていくと、そういうふうに温泉を望んでいる住民は大勢いるということですね。これも市民にも喜ばれ、理解が得やすい。人が集まる施設としていい例がですね、潟上市のグリーンランドのくららですね。あそこは風呂をつくって、それからレストランや宴会場、物品販売やカラオケ、娯楽室、そういうふうな附帯設備を広げていって、最後は道の駅へと発展させたと。さすがだと思いますよ。実行力があると思います。これがいいお手本になると思いますのでね、今のような、すぐにありきではなくて、これからですね、もう一度立ちどまって、県のあれは、まあいいですよ。いろんな方法はあると思いますので、そちらの方を考えながらですね、もう一度、再度検討し直すお考えはないですか。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 複合観光施設については、いわゆる先ほど申しました海の幸を売り込むという中で、いろいろな事業者の方とも既にお話を進めております。その方たちは、いわゆる先ほど申しました急速冷凍設備を導入など前向きな考えで今進めております。具体的にできるかどうかは民間ですから、これからの話になりますけれども、そういう自分でも投資しながらも今回の複合観光施設の中で一緒にやっていこうという方がまずおられて、その方との意見交換を進めているところだということで、ぜひこれを市のいわゆる活性化の一つの起爆剤の一つとして進めていけるように、これからも皆さんからご意見をいただきながら、内容のよいものにしていきたいと思っております。

○議長(三浦利通君) 船木議員

○14番(船木正博君) 時間もないようですので、先ほどのそっちの段の方で言いましたけれども、男鹿市の存続のためにですね、もっと可能性のある場所を選定して新たに見直すという方法もあります。そういうふうに今から振り返ってですね、住民説明会など、じっくり理解をした、とった上で、事業の再検討を強く望みます。これは要望ですので、そういうことをまずお考えになっていただければありがたいです。

 あと、男鹿観光の振興ですけれども、観光の現状、やはり今、男鹿で一番問題なのは、一次交通というのは意外と他県に比べて劣っていないんですけれども、二次交通、三次交通ですね、こっちの方がかなりおくれていると。特に男鹿の場合は二次交通、三次交通、ほかのところよりずっとおくれています。この辺の取り組みとか、あるわけですか。あったらちょっとお聞きいたします。

○議長(三浦利通君) 渡部市長

     【市長 渡部幸男君 登壇】

○市長(渡部幸男君) 先ほどの答弁の中で申しましたけども、秋田県、そしてJR東日本とも、いわゆる二次アクセスについて今検討を進めているところであります。JR東日本は男鹿駅をいわゆる終着駅のイメージとして売り出すということも考えていただいておりまして、その際、JR東日本からも、いわゆる二次アクセスの重要性というのは指摘されております。我々もそれも十分認識して、今、県と一緒になって検討を進めているところであります。

○議長(三浦利通君) 14番船木正博君の質問を終結いたします。

○14番(船木正博君) どうもありがとうございました。

 

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