平成28年  3月 定例会 - 0301日−02

 

14番(船木正博君) どうもありがとうございました。

 それでは、まず日本海花火の方からいきますけれども、市長が会長であるということは、法律的には何ら問題がないという、恐らくそれは当然でございます。

 ということでございますけれども、他市の同じような規模の大会を見てみますと、やはり市長がやっているところは大曲、あそこは別格で、大きなところで、うちらの方とはちょっと別格なわけで、あそことは対照にはなりませんけれども、ほかの方をちょっと参考にさせてみますと、やはり会長職は民間の方が多いんですね。うちの方、男鹿市は男鹿市長ですけれども、港まつり、能代の花火、これは会長が、この資料では会長がいないようで、実行委員長が能代商工会議所会頭、それから、雄物川花火大会、これは秋田ですけれども、名誉会長ということで秋田市長でございます。これはあくまでも名誉会長ですので、名誉的なそういうふうな立場でしょうから、実際の会長、この会長が新屋振興会相談役ということで、これは民間でございます。本荘川まつり花火大会、この会長は由利本荘観光協会本荘支部長というふうに、圧倒的に民間で会長をやっているところが多いわけですよね。そういうことで、これやはり何でそうなるかというと、いろいろな理由があると思います。

 そこで、私はですね、何かあった場合、逃避行と言えばおかしいんですけども、直接市長に降りかかるということが、私はすごく懸念になっているところでございまして、できればですね、やっぱりそういうふうな他市の状況を見ながら、やっぱり市長あたりは顧問とか名誉会長とかですね、そういう立場で、あとは会長は民間団体からですね私はやはりなってもらった方が、こういう大会の場合はベターなんじゃないかなと、そういうふうに思っておりますので、今回こういうふうな質問をしたわけでございます。ということで、ほかの方の参考にして、当然市長もわかっておりますけれども、顧問とかそういう名誉会長的な立場になられるということは考えておりませんか。

市長(渡部幸男君) 男鹿日本海花火につきましては、第1回の開催時、私がまだ市長就任前でありますけれども、その当時から会長を務めております。先ほども申しましたが、企業協賛に大きく実行委員会のその予算をお願いしているところでありまして、そういういわゆる民間企業からたくさん大口協賛をいただいて今の規模になってきていているということが私が今まで続けている内容であります。企業協賛がなくなれば、今の男鹿日本海花火のいわゆるレベルは維持できなくなってしまいます。その辺、いわゆる名誉的な会長ではないという思いを持って、ほかの先ほど申しましたいろいろな大会につきましても、私が会長を務めている部分については、名誉会長ではなく、いろんな意味でその運営の方にも私が直接携わって、いわゆる市としてのおもてなしという大会といいますか、男鹿日本海花火の場合は、花火大会ではなく花火でありますけれども、そういうおもてなしのことを花火を通して行うと。あるいは、ほかのいろんな大会でも、その大会を通して男鹿市のメッセージをいらしていただく方にお伝えしたいということで私が会長を務めております。

14番(船木正博君) 市長は、最初の立ち上げからもう自分でやっておりますので、それは当然のことでございます。それは今まだ続けるということでございますので、それはそれでよろしいですけれども、あと、運営主体と役員構成についてでございますけれども、これも運営主体は実行委員長が渡部市長ということで、それで運営主体の事務局がですね男鹿の場合は行政、観光商工課で取り仕切っていると、そういう形になっております。ただし、ほかは商工会とか観光協会とかですね、この事務局というのは民間がやっているんですよ、みんな、ほかは。どういうふうな事情で会長も事務局も行政でやらなければいけないのかと、そういうふうなところ、ちょっと私も気にかかったものですからね、やはり実行委員長はいずれも商工会議所などの民間等が務めているわけでございますので、本市では観光商工課が事務局という、本市だけが行政が事務局やっているわけです。その辺のところ、やっぱりちょっとほかと比べたら何かおかしいなということであります。ということで、これはどういう事情で市の方で事務局を引き受けているのか、全然やり手がなくてそうなっているのかですね。あと、民間に移譲するという、これからね、そういうふうな考えはないのかどうか、その辺のところをお知らせください。

市長(渡部幸男君) 男鹿日本海花火を開催されたというのが、当時、サンサン祭りというものがやっていたのが、サンサン祭りを休止することになり、当時、サンサン祭りでも花火を上げていました。多くの方の声として、せめて夏に来ても何のイベントもないので、花火だけでも復活していただきたいという声が、私の理解では当時の、今の男鹿市の観光商工課の方に意見寄せられ、観光商工課が主体となってその花火で集めようという流れの中で、私が民間の立場で会長を務め、事務局はその時から観光商工課で担当していたと。今現在のそのほかの花火の事務局の形態はわかりませんが、今のその男鹿日本海花火の先ほど申しました実行委員会の予算規模の中からしても、いわゆる事務量とか、あるいは先ほどの市の職員のかかわり方、かなりの人数が必要だということで今男鹿市のその観光商工課でやっておりますけれども、その分、いわゆる男鹿市へいらした方から男鹿市内に経済波及効果を及ぼしていただけるような工夫というのも、この花火を通して、いわゆる地場産品の売り込みとか、あるいはこの花火にいらしていただくことによって男鹿の観光地を回っていただく、あるいは有料施設を回っていただく、あるいは食事をしていただくというような男鹿市に経済効果を出すということも、この花火の中で考えてやっているわけであります。

14番(船木正博君) サンサン祭りからいろいろ移行してきたということ、わかりました。その時から観光商工課でやっていると、そういう歴史的流れがあるということはわかります。

 それと、うちの方の規模的にはですね、ほかの能代市も秋田市も由利本荘市も、そんなに規模的には変わりないんですね。打上げ数が男鹿市は1万発ですけど、能代は1万5千発、雄物川7千500発、本荘6千発、そんなに余り大差はないんですよ。ですから、要するに行政でできなければいけないという、そういうふうな規模のものでもないとは思いますけどね、今までの時代的背景で観光商工課がやってきたというのはわかりますけれども、やっぱりその規模的にはほかの方もみんな民間で十分できているということでございますので、やはり会長と事務局が一緒でやるというのは、ちょっとおかしいところで、ひとつそろそろですね民間に移譲するというね、そういうふうな考えを持たれてもいいのではないかと思いますので、今すぐどうのこうのとは言いませんけれども、やはりこういうふうな行事というのは徐々に民間に移譲していくのが、やっぱり、最初打ち上げの時は市の方でやってもいいんですけど、やっぱり民間の活力を利用して、民間を盛り上げるということで、だんだん民間の方にねやっぱり移譲していくべき問題ではないのかなと思いますので、これからもそういうふうなことを考えながらやっていただければありがたいと思います。

 それからですね、男鹿市と市職員のかかわり方なんですけれども、市の職員はイベントの準備とかそういう運営を担当しているわけですが、その労働形態、雇用関係ですね、賃金の支払いとかは、その支払い根拠といいますか、どういうふうなことで市職員を労働に駆り立てているのか、そういう形態をちょっとお知らせください。

市長(渡部幸男君) 男鹿日本海花火の規模でありますけど、私申し上げましたのは、花火のいわゆる予算規模の話であります。打上げを1万発とか1万5千発というのは、これは数え方で、いわゆるその花火師の良心ということであります。いわゆるスターマインの1発も1発でありますし、大型花火の1発も1発、どう数えるかではなくて、予算規模、それから今、男鹿市でやっているマリンパークを会場として、いわゆる駐車場とかいろんなその運営の形態、必要な人数ということを考えて、今の仮に男鹿市が手を引くということになれば、この大会の継続ができるかどうかというのは、私は大変厳しいものだと思っています。

産業建設部長(原田良作君) お答えいたします。

 職員の賃金の支払い等についてでございますが、観光の職員は、これは担当ということで業務で行っているところでございます。

 その他、当日、かなり多くの市の職員を動員いたしますが、これはあらかじめ各職場に協力依頼をした上で、名簿を出していただきまして、その職員に関しては、夜間に関しては時間外勤務ということで賃金を支払いしているところでございます。

14番(船木正博君) じゃあ平常時間であれば、平常の賃金ですけれども、市役所の職員の仕事とはまた関係ないところで賃金が支払われるのも、これはおかしなことでございますけれども、あとは、まず残業、夜とか休日、時間外で働くわけですよね。そうすると、当然残業手当が出ている。そういうことで、今、残業手当、緊縮しなければいけないときにですね、こういうふうな多大、91人でしたっけ、職員の人数、そういうふうなものに支払いされて、果たしていいのかどうか、その辺のところ、ちょっと懸念が私は持っているわけでございます。

 それで、ほかの協賛企業の方は、いろいろボランティアでやってもらっておりますけれども、何でしょうか、ほかの協賛企業の方も、やはりそういうふうにあれですか、社員とかは出ると賃金支払われたり、あとは全くのボランティアなのか、ほかの参加企業の方たちはどうなっているんですか。

産業建設部長(原田良作君) いろいろ銀行とか、その他企業から協力をいただいております。形態につきましては、単なるボランティアで応募された方もおります。市の場合であっても、管理職についてはボランティアということで対応していただいているところでございます。

 支払形態に関しては、そういったこともありまして複雑になりますので、特別その各企業についてどういうふうに対応しているかということは、市の方では把握してございません。

14番(船木正博君) ということで、ほかの企業の人たちは、ほとんどボランティアなんですよ。市の方ではボランティアできないんですか。どうですか。

産業建設部長(原田良作君) お答えいたします。

 市の職員の参加についてでございますが、市を挙げてのイベントということで、事務局、これが観光商工課で持っているということもありますので、市の方では業務として捉えているところでございます。

14番(船木正博君) だからですね、市の仕事にも影響する、それで市の出費も重なる、だから民間に任せなさいって言ってるんですよ。この点どうですか。

副市長(杉本俊比古君) 市長からも答弁を申し上げておりますけれども、この花火に対しては、花火のみならずですけれども、市長がそれこそ先頭に立って会長を務めて成功に導いていくというような思い入れを、先ほども答弁で申し上げたところでございます。

 それに伴う職員のかかわりのあり方については、今後、検討をさせていただきたいというふうに思っております。

14番(船木正博君) ぜひですね、そういうふうな検討をしていただければありがたい。本当に市の職員は、大変大会を盛り上げようと、しっかり頑張っていますよね。よく働いていると思います。でもその反面、非常に難儀しているわけですよ。職務自体、疑問を抱いているという職員もいると聞いております。ですよね。決して無理強いしているとは思いませんけれども、市職員のその意思というのはね、皆さんどのように把握していますか。

副市長(杉本俊比古君) 大体こういう大きなイベントが終わった後には、担当した、参画したその職員からいろいろアンケートを取っております。そのアンケート、主な目的は、次回に向けての改善点を把握するためということを主目的にしておりますけれども、そういう職員のこの参画にかかわるいろいろ考えもまた思いがあれば出てくるだろうと思いますけれども、私はこの市の一大行事に責任を持って、やりがいを持って参画していただいているというふうに認識をしております。

14番(船木正博君) 大半の職員は、そういうふうなやりがいを持ってやっていると私も思っております。

 それからですね、いろいろ企業、町内会、地域団体から寄附を求めているわけですけれども、中には消極的に納めているとか、積極的に納めるとか、いろいろあると思うんですけれども、町内会からも寄附をもらっているということで、町内会にはいろいろありますよね。いろいろな意思、意見、何で我々のような小さい町内会がまとめなきゃいけないのかとか、そういうふうな話も聞いております。ということで、強制的ではなくて自発的に寄附してもらえるような工夫が必要だと思いますけれども、どうなんでしょうか、町内会あたりの反応、寄附金についてのですね反応とかは、どういう状況ですか。

市長(渡部幸男君) 男鹿日本海花火は、寄附ではなくて、あくまでも協賛であります。一人いわゆる千円、お子さんの場合は500円でありますけれども、協賛いただいた分に関しては、その協賛券をお渡ししているということで、町内会に限らず各団体にその協賛いただいた金額分だけ協賛券を渡しているので、それで皆さん、交替でいらして大変喜んでいただいていると思っています。

14番(船木正博君) 失礼しました。協賛金ということでございました。それでは、現金の取り扱いですけれども、7割が銀行、あとは3割くらいは、じゃあ現金ということでございますけれども、このですね、できるだけですね現金の取り扱いはですね、市の職員、これにはちょっと問題があると思います。やっぱり銀行、金融機関とか土日祝日、休みですよね。そういった場合に、その集金したやつを金庫に入れるとか、あるいは、やはりその職員自体保管しておいて銀行に振り込むという、そういうふうなこともあると思われますので、そういったときに、やはり何かの間違いがあれば大変なわけでございますので、できるだけ振り込みをしてもらえるようなシステムづくりですね、これがぜひ必要だと思いますし、今、職員のそういうふうな倫理規定とかいろいろありまして、税金の問題もありました。そういうところでございますので、ぜひですね、市の職員が現金を扱う、これは絶対変なことがあってはいけないわけで、その辺のところは厳しく管理してやって、時間ないようですので答えはいりませんが。

 あとはですね、観光のトイレ、これはもう一度後でゆっくり質問しますので、よろしくお願いします。

 既存商店街の振興でございますけれども、ひのめ市はすごく助かったようですね。盛大にやったようでございますので。問題は、現在の商店、今ある商店街の一つ一つがですね、どうも衰退している。そういうふうなところからですね、やっぱりあそこの複合観光施設ができれば、廃業に追い込まれるんじゃないかなという、そういうふうな今の商店主、そういうふうな気持ちを持っているわけでございますよ。ですから、その辺のね、船川のまちのそのイベントをやるのはいいんですけれども、普通の商店がやっぱり盛り上がる、そういうところがやっぱり一番必要だと思いますので、やはり複合観光施設も大事ですけれども、こっちの中の方の振興、盛り上がりを、そのイベントだけではなく、現存の商店街が盛り上がるようにするにはどういうふうにしたらいいかとか、その辺のところの考えはありますか。

副市長(杉本俊比古君) 先ほど市長からも、この市街地の活性化ということに関しての答弁がございましたが、この反対する立場からの陳情書の中にも廃業に追い込まれる、複合観光施設の整備によって廃業に追い込まれるといったようなことも書き込まれておりました。それはもう、今、議員のお説のとおりに、そういう市街地の周辺の方々との、それこそつながりを持って、ひのめ市はある意味イベントということでございますけれども、既存の商店街とのつながりを生かすことによって、相乗効果を醸し出したいんだというような、そういった趣旨の話をいろいろさせてもらって、先ほど市長から申し上げたように理解を示していただける声も聞かれるようになってきているところでございます。

 具体的な考えがあるかというようなお話でございました。例えば水産物に関しては、それこそ県の漁業協同組合、あるいは地元のそれこそ仲卸し、あるいは小売業、そういった漁業にかかわる関係者の方々と、しっかり話をしながら、お互いに、いいこういう施設になるように、これから今、話し合いを進めているところでございまして、そういったことについても、これから具体的にお示しできるような形にもっていきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。

14番(船木正博君) ありがとうございました。それ頑張ってください。

 あと、船越の活性化というか、中心市街地の、船越地区の未利用地の商業施設の設置について働きかけというところいきたいと思いますけれども、これは当然、ジョイフルシティ跡地のことだと思います。それで、今回の男鹿市総合計画案のところにですね、この中心市街地の活性化というところで、@が男鹿駅周辺整備の活性化を図るため、複合観光施設を設置し何々とあります。Aが船越地区の未利用地へ商業施設の設置に向けて働きかけていきますということで、一番先が男鹿駅周辺が出てくるのは、これは当然でしょうけれども、それでですね、前から言われておりました船越地区の未利用地、ジョイフルシティ跡地ですね、それが何かこの2番目にきて、とってつけたような感じであるわけで、本当にしっかりやる気があるのかどうかで、その辺のところを確約してもらいたいと。確約してもらわないと、本当に納得できません。

 あと、民間の方で、やはり市の方とも一緒になってやっていきたいという、そういうふうな話も我々も聞いておりますし、市長もわかると思います。そういうふうなところでですね、やっぱりお互いに協力して、双方、官民一体ですね、何かしらの官民複合施設とか、出店しやすい状況を出して、やっぱりもう一度検討していただければありがたいと、その辺考えているわけです。ということでございますので、もう一度ですね伊徳任せではなくて、市の方と協調して、タイアップしてやれるように、そういうふうなことをもうちょっと強力にアタックしてもらいたいと。ただ、民間は民間に任せて、業者は今探しているところだと、そんな無責任なこと言われても困りますので、もうちょっとしっかり真剣にね、そういうふうにやるんだということを確約してもらわないと納得いきませんので、もう一度答弁をお願いします。

副市長(杉本俊比古君) ジョイフルシティ跡地の利活用について、いろいろ今想定されている業者とのやり取りをさせていただいておりますけれども、先ほど市長が答弁で申し上げましたように、平成28年度は能代店の改築に向かうと、こういうお話でございました。そのときのやり取りのニュアンス、その先の動き、あるいは市としてのどういうことが市に対して期待しているのかといったようなことのやり取りも若干させてもらいましたけれども、率直な印象としては、やはり男鹿のことについては、しっかり見据えていただいているというふうに感じたところでございます。ですので、それこそ当然、任せきりということではなくて、私らとしても男鹿のそれこそ活性化のために、船越地域の活性化のために真剣に働きかけをしてまいりたい、条件的な議論もしてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。

14番(船木正博君) どうもありがとうございました。

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