1,市長の政治姿勢について2,教育現場の環境整備について@男鹿東中学校のグランド整備A通学路の除雪問題について3,スポーツ振興について@夜間照明設置状況A市立体育館の早期建設について4,農林水産・観光の振興とその連携について@市の取り組み方A船越バイパスに物産館を5,情報化の促進について@市の取り組み方A2000年問題への対応状況6,男女共同参画基本法への対応について |
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この4月の選挙で初当選させていただいてから早くも5ヶ月になろうとしております。この間、新政会諸兄、並びに先輩議員各位からいろいろとご指導を戴き、どうにか議会の水にも慣れてきたところでございます。そして本日、一般質問の機会を与えていただきましたことは誠にありがたく、関係各位には心から感謝を申し上げます。
今日は、私が選挙期間中に掲げました公約の中から何点かを質問いたします。また、私を支持して下さいました皆様方の代弁者としての発言でもあります。新人議員として初めての一般質問ですので至らない点も多々あろうかと思いますが、そこは皆様のご理解とご寛容をもちまして宜しくお付き合いの程お願いいたします。
それでは通告に従って順次質問してまいりますので、市長の誠意あるご答弁を宜しくお願いいたします。
時代は世紀末を迎え、21世紀を目前に控えた今、少子・高齢化社会が到来し、年金、福祉などの社会変革が迫られています。また、長引く不況による倒産が相次ぎ、リストラの進行と相俟って雇用不安が増大し、企業もまた銀行の貸し渋りに喘いでいます。完全失業率は4.9%とこれまでの最悪になり、経済は依然として先行き不透明な状況が続いています。そうした中で、金融改革、情報化、国際化が叫ばれ、価値観が多様化し、環境問題や男女共同参画社会などの新たな波が生まれています。
本市では「誇りと豊かさを実感できる観光文化都市」を目指し諸政策が実施されておりますが、慢性的な財政難の中で苦しい市政運営が続いております。また、先の国会で地方分権整備法が成立したことから地方への権限委譲が進み、自冶体の自主性が求められ、その責任もますます増加してきます。そして、来年4月からは介護保険が導入されることからその力量が問われるところであります。この様な社会情勢の中で、市長は男鹿丸の船長としてどの様な手腕を発揮し、舵取りをしていくのか、まずお示し願います。
男鹿東中学校のグランド整備の件についてでありますが、このグランドはもともと沼地であったところを27年前の学校統合時に埋め立てて造成されております。そして、現在では地盤沈下が進み、周りの土地よりも大分低い状態になっております。その為に水捌けが悪く、雨が降ると水が溜まり、なかなか消えません。方々に水溜まりが出来、その状態が数日間続くわけです。その為に、体育の授業や部活動、あるいは運動会などの諸行事に大変な不便を来しております。せめて雨が降った翌日には水が退けた状態になって欲しいものですが、その為には砂を盛るなり、暗渠の水をポンプで吸い上げるなり何等かの工事が必要になってきます。この事については何年も前から学校、及び、保護者側から度々要望されているはずですが、いまだ手つかずの状態になっています。子供達がグランドコンディションを気にせず、伸び伸びと運動できるような環境づくりが健全育成上必要であり、その為にもグランド整備が必要不可欠であります。現在、男鹿東中学校は市内で一番生徒数の多い中学校となっておりますし、その及ぼす影響も大であることから、これを強く要望するものであります。また、この機会にグランドの有効利用を考えた整備計画を進めてほしいものですが、これらについての市長のお考えをお聞かせください。
今年の夏は例年になく猛暑に見舞われ暑い日が続きましたが、最近は一雨毎に秋らしくなってきているようです。これからは爽やかな行楽の季節になりますが、北国の秋は短くあっという間にまた長い冬がやってきます。そして、毎年冬になると各学校では通学路の除雪問題について頭を悩ませています。通学路の中には除雪された車道の雪が歩道を覆い、歩道としての用を成していない所がよくあります。その為子供たちは危険な車道を歩くことを余儀なくされています。また、溜まった雪の上を歩き、滑って転んでいる光景もよく見受けられます。除雪された雪は固く凍った部分もあり危険ですし、間違って車道にでも飛び出したらと思うとゾッとします。止むなく冬期間だけ通学路を変更する場合もありますが、それでも距離や安全面、その他でなかなか良い通学路が見つからないのが現状です。子供達の安全確保のため各学校・PTA双方ともそれぞれの取り組み方で除雪しているわけですが、その殆どが人海戦術によるものです。したがって、どうしても手に負えない部分がでてきます。例えば、先に述べましたような歩道に除雪された固まった雪などは機械の手を借りなければなりません。こうしたときは行政の手助けが必要になりますし、それが行政の責任でもあります。また、一晩で大雪が降った場合の通学は子供達や職員にとっても大変な問題です。こうした緊急時には学校や通学路を優先的に除雪してほしいものです。その為にも学校と除雪指定業者が普段から緊密な連絡が取れるよう、行政でも指導していく必要があります。是非とも安全な通学路確保のために学校やPTAの声に耳を傾け、除雪問題に力を入れてほしいものです。当局の方針をお聞きするとともに、奮起を期待します。
先ず一つめは、夜間照明設置状況についてであります。本市における夜間照明設置状況は他市町村に比べてかなり遅れています。現在男鹿市内で夜間照明設備を設置している場所は、第一地区の金川グランドと第三地区の男鹿北中学校グランドの2ヶ所のみとなっております。いまだ第二地区には夜間照明設備はございません。各地区の均衡を図る上でも第二地区への夜間照明設備の設置は必要だと思いますし、市民の強い要望でもあります。とくに、第二地区は男鹿市で唯一の人口増加地域であり、そのニーズには大きなものがあると考えられます。そこで、男鹿東中学校グランドに夜間照明設備を設置し、夜間には市民グランドとして活用し、広く市民に開放したらどうでしょうか。よく学校開放が叫ばれている今、これもその一つの方法だと思います。市長のお考えはいかがなものでしょうか。
じつは夜間照明設置の件は市当局でも検討されていたことであり、数年前に計画され、現地調査をし、すでに青写真が出来上がっているとも聞き及んでおります。私も以前、市長との会合の席で市長自身から聞いた覚えがあります。それが未だに実現していないのはどうしたことなのでしょうか。一説によると財政困難のため中止になったという話がありますが、それであれば教育施設の充実、及びスポーツ振興の後退になり、活性化に逆行するものであります。逼迫した財政事情は分かりますが何らかの施策を講じて是非実現させて欲しいものです。市長にはその能力も指導力も十分に有るはずです。市長の明快な答弁を期待いたします。
現在、本市には市立体育館がなく、一刻も早くその建設が望まれているところでありますが、建設地はまだ決まっておりません。先回の6月定例議会の答弁によると、12月の定例議会までは候補地を決定し発表するということでありました。私の知り得た情報によると、すでに2ヶ所の候補地を検討中だと聞いています。ならばその2ヶ所を選定するに至った根拠、両候補地のメリット・デメリット、及び、今後の計画などを中間報告として説明していただきたいと思います。早急ではありますが、市民が待望してやまない市立体育館建設を早期に実現させたい為にもあえて質問させていただいた次第です。
本市の基幹産業はなんといっても農林水産・観光であります。それらの振興を図るためには、まず、地場産業を支援し、品質や生産性を高め需要を喚起しなければなりません。そして、生産者と消費者双方の利益にかなった施策が必要と思いますが、市ではどの様な指導、支援、取り組み方をしているのかお聞かせ下さい。また、現在、市内2ヶ所に設置している仮設の産地直売所を、近い将来一つにまとめた施設にするため検討中だということですが、それは是非実現してほしいものです。ただし、産地直売所だけの小振りな施設ではなく、観光案内所や情報コーナーを含めた、たとえば、「道の駅」のような複合施設にしてほしいと思います。
それは、男鹿の玄関口である船越バイパスにインフォーメーションセンターを含めた物産館を建設したらどうかということです。そこでは特産品の展示販売や地元料理をメインとしたレストラン、観光案内所、及び、お祭り、名所旧跡、伝統文化等のふるさと情報を提供し、新たな情報発信基地、並びに観光拠点といたします。その効果として雇用が創出され、地場産業と観光の連携が生まれることにより地域の活性化が図られます。船越バイパスを選定した理由としては男鹿観光の起点であり、国道101号線上にあることから交通量も多く、殆どの観光客がここを通過していくからであります。また、この地区は市民や観光客の他にも近隣町村からの集客力があり、市内有数の商業圏を形成しております。したがって、生産者の販売拡大が見込まれ、消費者のニーズにも叶っているからです。「 豊かな観光文化都市」を目指す本市にとってこのような施設の一つは必要ですし、是非とも後期基本計画に組み込んでいただきたいと思います。市長の前向きな対処をお願いいたします。
近年のデジタル技術の進展に伴い、インターネットやマルチメディアなどの情報通信技術が飛躍的な進歩を続けており、21世紀は高度情報化社会といわれています。今後、行政サービスを充実し魅力ある地域づくりや住民福祉の向上を図るうえで、地域情報化は避けて通ることのできない重要な課題となっています。いずれ、行政のあらゆる分野において情報の電子化が進むとともに、市民と行政のネットワークを活用した情報の共有化が図られるなど、高度情報化社会に対応する新たなシステムの構築が必要とされてきます。このため、本市においてもインフラ整備を進め、地域に密着した情報化施策を積極的に展開していくことが急務だと思われます。また、文部省は2001年までにすべての小・中・高・養護学校でインターネットに接続する予定を立てています。来年4月からの介護保険導入にあたってもコンピューターによる情報交換のネットワーク化が求められています。市長はこのような急速な情報化に対応するためどのような構想を持ち、取り組んで行かれるのかご説明願います。また、施策展開にあたり「情報化推進委員会議」の設置、及び、「情報化基本計画」の策定が必要と思いますがその点はいかがお考えでしょうか。
西暦2000年1月1日にコンピューターが誤作動を起こす、いわゆる「2000年問題」について、大きな社会的混乱を引き起こしかねないことは、皆さんご承知のとおりであります。官民ともに住民生活に支障を来さないよう細心の注意が必要であり、万全な取り組みが求められています。これに対し県内各市町村の対応は芳しくなく、対策本部設置状況も遅れているようです。ライフラインや医療機関などの重大事故が懸念されることからもっと真剣な取り組みが望まれるところです。そこで、本市ではこの問題に対しどのように対処しているのかお知らせ下さい。併せて、トラブルが発生した際の危機管理計画が有りましたらご説明願います。
平成11年6月23日に男女が平等な立場で社会に貢献する、男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に推進することを目的とする男女共同参画基本法が施行されました。その第9条には地方公共団体の責務が定められております。その内容は「地方公共団体は、基本理念にのっとり、男女共同参画社会の形成の促進に関し、国の施策に準じた施策及びその他のその地方公共団体の区域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。」と記されております。そこで、男女共同参画社会の実現のためになにが必要か、どう進んでいくべきかを問われてきます。この事について市長はいかに対処し取り組んでいかれるのか、まずお聞かせ下さい。また、現在の市の委員会・審議会等における女性委員の登用状況について、総委員数・女性委員数・女性委員が占める割合等をあわせてご説明願います。
以上、第一回目の質問を終わります。市長の誠意ある御答弁をよろしくお願いいたします。